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シリーズ 42歳からのお灸教室3回目 お灸でできるセルフケア 〜冷え改善と安全な取り入れ方〜

「お灸に興味はあるけれど、やけどしない? 煙は大丈夫?」──そんな声をよくいただきます。そこで今回は、お灸でできるセルフケアについて、研究データと安全な方法をご紹介します。
お灸の種類

お灸

お灸には、皮膚に直接もぐさを置く直接灸と、台座やショウガ・にんにくなどを介して行う間接灸があります。最近のセルフケアでは、台座がついたお灸が主流で、熱傷のリスクが少なく安心して使えるのが特徴です。

冷えと症状改善の研究結果
私たちが行った臨床試験(RCT)では、延べ8000回以上のセルフ灸でやけどゼロという結果が得られました。
さらに、冷えの改善だけでなく、肩こり、むくみ、睡眠の質なども良くなり、施灸をやめたあとも効果が続いた人が多かったのです。これは、臨床の現場で「お灸をすると体調が良い」と感じる方が多い理由を裏づけています。

その結果をまとめたパンフレットが、女性鍼灸師フォーラムのホームページでダウンロードできます。

お灸ってすごい

安全性とセルフケアのポイント
1.台座灸や市販のセルフ灸を使用する
2.熱さを我慢せず、心地よい温かさでやめる
3.換気をして煙がこもらないようにする
この3つを守れば、安心して続けられます。

その他にも注意しなければならなことがありますので、詳細は「妊活お灸」など当院が監修した本でご確認ください。

今日のツボ:KI1(湧泉:ゆうせん)
足の裏にあるツボで、疲れたときや冷えを感じるときにおすすめ。
名前の通り「泉のようにエネルギーが湧く」場所で、体の元気を引き出すツボとされています。

ツボの意味と探すコツ
ツボは、肩こりには○○のツボ、腰痛には○○のツボ、月経に関するトラブルには○○のツボ・・・など、治療点として広く知られていますが、鍼灸師にとってツボにはもうひとつ別の意味があります。それは、ツボの状態から不調の原因を探る診断点としての大切な意味があります。同じツボでも、ツボの状態は、人によって異なったり、同じ人でも左右で異なったり、その日によって異なったり、お灸の前後で変わったりと、生体のツボは常に動いています。
その変化は、強く圧すと見つけにくいので、ツボの上に手のひらや指を触れるくらいのチカラでそっと当ててみましょう。冷たかったり、湿気をおびていたり、凹んでいたり、皮膚が弱々しく薄いように感じたり、むくんでいたり・・・と、毎日続けていると様々な表情をしていることが分かるようになります。お灸をする前と、お灸をした後で変化する様子を確かめてみてください。新しい発見があるかも知れません。

 

KI1(湧泉)

湧泉(ゆうせん):KI1: 足裏中央より少し指寄りのくぼみ
ぜひお灸でポカポカ感を実感してみてください。

せりえ鍼灸室は、東洋医学の知恵と繊細な技術で、妊娠中だけでなく、その他のステージの女性のからだや妊活もサポートしています。

次回は、「妊娠・出産・産後を支えるお灸」を予定しています。

© 2025 Yoshihiko Koido. 本記事の内容の無断転載・引用を禁じます。

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