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シリーズ 42歳からのお灸教室5回目「42歳からの未来設計:更年期を見据える 〜足三里のお灸〜」

40代前半を迎えると、「疲れやすい」「気分の波が大きい」「なんとなく眠れない」などの変化を感じる方が増えてきます。これは“プレ更年期症状”とも呼ばれ、更年期に向かうサインかもしれません。
東洋医学では、女性の体は7年ごとに節目を迎えるとされ、42歳は腎気(生命エネルギーの元)がさらに衰え始める時期。生殖機能だけでなく、気力や骨、髪、肌、耳の健康にも影響すると考えられています。
また、この時期は「ミドルエージクライシス」とも重なり、家庭や仕事、将来の健康について揺れることも。だからこそ、体だけでなく心や社会との関わりも含めて“未来設計”を意識することが大切です。
さらに忘れてはいけないのが、胃腸の働きの衰え。体に良いものを摂っても消化吸収が落ちていると、十分にエネルギーになりません。
そこでおすすめなのが 足三里(あしさんり) へのお灸。

足三里(ST36)イラスト

膝の下、すねの外側にあるこのツボは「養生のツボ」と呼ばれ、胃腸の働きを助け、全身のエネルギーを養ってくれます。
婦人科でホルモンや骨密度をチェックしつつ、日常では
冷え対策(お灸や温め習慣)
質の良い睡眠
軽い運動や深呼吸
自分をいたわる時間
これらを実践することが、50代・60代を元気に迎える準備になります。
更年期を恐れるのではなく、知識とセルフケアを味方にして「自分らしい未来」を描いていきましょう。
せりえ鍼灸室は、東洋医学の知恵と繊細な技術で、妊娠中だけでなく、その他のステージの女性のからだや妊活もサポートしています。
次回は、「健康をデザインするライフスタイル」を予定しています。
© 2025 Yoshihiko Koido. 本記事の内容の無断転載・引用を禁じます。

院長 小井土善彦

全日本鍼灸学会認定鍼灸師。京都市生まれ。 ●略歴 旧早稲田鍼灸専門学校卒業 明治国際医療大学大学院鍼灸学専攻博士課程前期(修士)終了(鍼灸学修士) 筑波技術大学客員研究員(2014年~2017年) 全日本鍼灸学会認定委員会審査委員(2014年~) 現代医療鍼灸臨床研究会会員(評議員) ●教育 神奈川県立衛生看護専門学校 助産師学科 非常勤講師 (2008年~) 森ノ宮医療大学保健医療学部 鍼灸学科 非常勤講師(2009年~2016年) 東京有明医療大学保健医療学部 鍼灸学科 非常勤講師(2016年~) ●所属学会 全日本鍼灸学会、日本母性衛生学会、日本東洋医学会、日本脳神経外傷学会 ●主な研究テーマ 産婦人科領域における鍼灸治療の研究 軽度外傷性脳損傷および軽度外傷性脳損傷に対する鍼灸治療に関する研究 ●趣味、特技 スキー、音楽鑑賞、読書、写真、旅行、ドライブ、釣り、シュノーケリング、キャンプ、ハイキング、料理、ショッピング、昼寝・・・

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