妊婦さんのマイナートラブルに対する日本の鍼灸を世界へ|ハドン総合病院との再会と伝統医学のつながり
ハノイ滞在3日目の15日、いよいよ**ハドン総合病院(Ha Dong General Hospital)**の先生方と再会しました。この病院は、伝統医学部門を併設する歴史ある医療機関で、地域医療と教育の拠点でもあります。
7月に日本を訪れ、当院にも来てくださった医師団との再会は、まるで旧友に会うような温かい雰囲気に包まれました。今回のプログラムは「日本とベトナムの伝統医学の共通点と違いを学び合う」ことをテーマに、病院のスタッフが丁寧に企画してくださったものでした。
午前中はバッチャン陶器村を訪問。職人たちが手作業で仕上げる陶器は、日常使いの器から金彩を施した美術品までd大小さまざまなお店がひしめいていました。


博物館では陶芸家BUI VAN TU氏の影絵のような作品が印象的で、不思議な世界に引き込まれ、伝統と創造の融合を感じました。

午後は、ハノイ郊外のDương Lam村へ。400年以上の歴史をもつ古い村落で、伝統的な家屋や寺院が今も守られています。お寺の精進料理や地元の海鮮料理など、どこで何を食べても心が満たされる味わいでした。



この日2日間を通して感じたのは、「文化と医療の根底には“人を癒やす想い”が共通して流れている」ということです。日本で私たちが行っている妊婦さんへのマイナートラブルに対する鍼灸や逆子治療は、単なる技術ではなく、“命をつなぐケア”。その精神は、ベトナムの伝統医学にも共通しており、互いに学び合うことでさらに発展していく可能性を感じました。
ベトナム鍼灸の力強さと、日本鍼灸の繊細さ。その融合が新しい未来を生み出す、そんな期待に胸が高鳴りました。
せりえ鍼灸室は、東洋医学の知恵と繊細な技術で、妊娠中だけでなく、その他のステージの女性のからだや妊活もサポートしています。
🔜 次回予告:学術発表と115周年記念式典へ
次回(第3回)は、副院長・辻内敬子先生による学術発表「Acupuncture for Woman in Japan-Applications and Potential(日本における女性のための鍼治療―応用と可能性)」とハドン総合病院の115周年記念式典の模様をお伝えします。
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