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シリーズ|49歳からのお灸教室<第6回>

第6回 49歳からの健康をデザインする

更年期とともに生きるセルフケア習慣 ―

更年期は、「不調の始まり」や「衰えの時期」と語られることが少なくありません。
しかし私たちは、更年期は単なる終わりではなく、これからの人生をどう生きるかを再設計する重要な転換期と捉えています。

49歳前後は、
体調の変化だけでなく、
生き方や価値観そのものを見直すタイミングでもあります。

人のために生きてきた時間から、自分のための健康へ

49歳前後は、
家族や仕事を優先し、
「自分のことは後回し」にしてきた生き方を
ふと立ち止まって見直す時期でもあります。

これまでは、
家族の健康、
職場での役割、
周囲の期待に応えることが、
自分の健康を保つ理由だった方も多いでしょう。

けれどこの先は、
誰かのために元気でいる健康だけでなく、
自分自身をつくるために必要な健康
という視点を持ってみてもよいのかもしれません。

それは、
わがままになることでも、
これまでの生き方を否定することでもありません。

これまで人のために使ってきたエネルギーを、
これからは少しずつ
「自分の体と人生に戻していく」。
そんな転換点として、
更年期を捉えてみるという選択です。

更年期は「終わり」ではなく、これからを整える時期

更年期は、女性ホルモンの変化により、
のぼせ、冷え、不眠、気分の揺れ、疲労感など、
さまざまな症状が現れやすくなります。

婦人科では、年齢や症状に応じて血液検査を行い、
ホルモン療法や漢方薬など、
医学的に必要な治療が選択されます。
これは将来の骨粗鬆症や循環器疾患などのリスクを見据えた、
非常に重要な医療です。

更年期女性のホットフラッシュに対し、ホルモン療法と鍼治療を比較した研究では、何もしないよりも鍼は効果があるものの、ホルモン療法と比べるとホルモン療法の方が効果が高いとの報告があります。厚労省が運営する「統合医療情報発信サイト」で紹介されていますので、ご興味のある方はご一読ください。更年期女性でホットフラッシュの症状が強く、ホルモン療法の適応があり、薬を服用することに抵抗がなければ、まずはホルモン療法から始めてみて、それでも症状が思うように改善しない場合は、鍼治療を併用することも一案です。

一方、
検査では「異常なし」と言われても、
つらさや違和感が残る方も少なくありません。

東洋医学は、
その“数値に表れにくい不調”を、
体全体のバランスや回復力の視点から捉えます。

西洋医学・東洋医学・セルフケアを組み合わせるという考え方

せりえ鍼灸室では、
薬や医療を否定する立場はとっていません。

必要なときには婦人科を受診し、
医学的な評価と治療を受けることを大切にしています。

その上で、
薬の効果を妨げず、
体に無理な負担をかけない非薬物療法として、
鍼灸やお灸、日常のセルフケアを位置づけています。

更年期を
「我慢してやり過ごす時期」ではなく、
整えながら付き合っていく時期として支えること。
それが、東洋医学の役割だと考えています。

小さなセルフケアが、未来の健康をつくる

お灸は、
特別なことをしなくても、
自分の体に意識を向けるきっかけになります。

ツボに触れること、
温かさを感じること、
今日は少し疲れていると気づくこと。

こうした小さな積み重ねが、
50代、60代、そして70代・80代を
自分らしく過ごす土台になります。

せりえ鍼灸室では、
「通わなければ良くならない」とは考えていません。

セルフケアで整う時期もあれば、
専門家の手を借りたほうがよい時期もあります。

必要なときに、
安心して相談できる場所として、
そっと選択肢の一つに加えていただけたらと思っています。

49歳から、健康を「デザインする」という選択

更年期は、
人生の終盤に向かうサインではありません。

これからの生き方を見据え、
心・体・社会との関係を整え直すための、
大切な再設計の時期です。

あなた自身のための健康づくりを、
今日から少しずつ始めてみませんか。

せりえ鍼灸室では、医学的な情報と鍼灸のエビデンスを共有しながら、妊娠期だけでなく、更年期を含む女性のライフステージ全体を見据えた鍼灸ケアを行っています。症状だけでなく、その方の生活背景やこれまでの経過を大切にしながら、医療と連携した無理のない健康支援を心がけています。

© 2025 Yoshihiko Koido. 本記事の内容の無断転載・引用を禁じます。

院長 小井土善彦

全日本鍼灸学会認定鍼灸師。京都市生まれ。 ●略歴 旧早稲田鍼灸専門学校卒業 明治国際医療大学大学院鍼灸学専攻博士課程前期(修士)終了(鍼灸学修士) 筑波技術大学客員研究員(2014年~2017年) 全日本鍼灸学会認定委員会審査委員(2014年~2022年) 全日本鍼灸学会経絡経穴委員会委員(2022年~) 現代医療鍼灸臨床研究会会員(評議員) ●教育 神奈川県立衛生看護専門学校 助産師学科 非常勤講師 (2008年~) 森ノ宮医療大学保健医療学部 鍼灸学科 非常勤講師(2009年~2016年) 東京有明医療大学保健医療学部 鍼灸学科 非常勤講師(2016年~) アルファ医療福祉専門学校非常勤講師(2023年~) ●所属学会 全日本鍼灸学会、日本母性衛生学会、日本東洋医学会、日本脳神経外傷学会 ●主な研究テーマ 産婦人科領域における鍼灸治療の研究 軽度外傷性脳損傷および軽度外傷性脳損傷に対する鍼灸治療に関する研究 ●趣味、特技 スキー、音楽鑑賞、読書、写真、旅行、ドライブ、釣り、シュノーケリング、キャンプ、ハイキング、料理、ショッピング、昼寝・・・

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